macOSのちょっとした便利ワザ:ゴミ箱についての便利ワザ7つ
macOSには「えっ、そんなこともできるの!?」と驚くような便利ワザが隠れています。標準機能はもちろん、サードパーティ製アプリを組み合わせれば、Macライフがもっと快適になります。
今回は、意外と知られていない 「ゴミ箱」に関する7つの小ワザ をご紹介します(検証環境はmacOS Tahoe)。
1、「ゴミ箱を空にする」を1ステップ減らす方法
Finderをアクティブにした状態で「⌘+shift+delete」キーを押すと、完全に削除してよいか確認するアラートが表示され、「ゴミ箱を空にする」をクリックすれば削除されます。
この確認アラートが煩わしい場合は、Finderの「設定」→「詳細」で 「ゴミ箱を空にする前に警告を表示」 のチェックを外しましょう。
また、Finderをアクティブにした状態で「⌘+shift+option+delete」キー押すと、確認なしで即座にゴミ箱を空にできます。
「⌘+shift+delete」キーを押すと、この確認アラートが表示されます。
Finderの設定画面にある「詳細」タブで「ゴミ箱を空にする前に警告を表示」のチェックを外すと、確認アラートなしでゴミ箱を空にできます。
2、特定のファイルをゴミ箱を経由せず削除する方法
大容量の動画ファイルなどをゴミ箱に入れると、「ゴミ箱を空にする」までストレージを圧迫します。とはいえ、「あとで確認してから消したい」「しばらく残しておきたい」といった理由ですぐにゴミ箱を空にできないこともあるでしょう。
そんなときは、対象のファイルを選択して「⌘+option+delete」キーを押します。「この項目はすぐに削除されます。この操作は取り消せません」というアラートが表示され、「削除」をクリックすると、そのファイルだけを即座に削除できます。
ファイルを選択した状態で「⌘+option+delete」キーを押すと、そのファイルだけをスグに削除されるアラートが表示されます。
3、ゴミ箱内のファイルの中身を確認する方法
ゴミ箱に入っているファイルをダブルクリックすると、「ゴミ箱の中にあるため開けません。あらかじめゴミ箱から取り出してください。」といったアラートが表示され、そのままでは中身を確認できません。
そんなときは、対象ファイルを選択して「スペース」キー押すと、QuickLookでプレビューできます。画像やテキスト、動画、Office形式など多彩な種類のファイルをプレビューできます。ちなみに、アーカイブ(圧縮ファイル)も展開せずに中に含まれるファイル名を確認できます。
ゴミ箱内のファイルはダブルクリックしても開けませんが、選択してスペースバーを押せばQuickLookで中身を確認できます。
4、ゴミ箱内の特定ファイルを個別に削除する方法
ゴミ箱に不要な一時ファイルと容量の大きな動画が混ざっていると、「全部消すのは不安だけど、動画だけは早めに削除したい」と思うことがあります。
そんなときは、ゴミ箱を開いて対象ファイルを右クリックし、「すぐに削除...」 を選択すれば、そのファイルだけを個別に削除できます。
ゴミ箱内にあるファイルを右クリックして、コンテクストメニューから「すぐに削除...」を選び、確認ダイアログで「削除」をクリックするとゴミ箱から削除できます。ゴミ箱を“仮置き場”にしつつ、確実に不要と思われるファイルだけを先に処分できます。
5、ゴミ箱から消えないファイルを削除する方法
ゴミ箱を空にしたのに、壊れたファイルやパスが不正なファイルがゴミ箱に残り続けてしまうことがあります。とても鬱陶しいですよね。そんな時に試したいのが、Macのお掃除アプリ「BuhoCleaner」です。同アプリの「ツールキット」に「シュレッダー」機能が備わっていて、消えないファイルを指定して「完全削除」ボタンをクリックすることで削除できる可能性があります。
1)「BuhoCleaner」のサイドバーから「ツールキット」を選択すると、「シュレッダー」が現れます。
2)「ファイルを選択」ボタンをクリックして、削除できないファイルを選択します。
3)右下の「完全削除」ボタンをクリックします。
4)削除できました。
今すぐ試してみましょうか。
6、ファイルを復元できないように削除する方法
macOSにはかつて「ゴミ箱を安全に空にする」という機能がありました。これは削除したファイルをランダムなデータで上書きし、復元を困難にする仕組みでしたが、SSDでは記録方式の特性上、完全削除を保証できないため廃止されています。
一方、HDDに保存されたファイルについては、前述した「BuhoCleaner」の「シュレッダー」機能が有効です。ファイルの内容を無意味なデータで上書きし、さらにファイル名を変更してから削除するため、仮に復元されても中身を読み取ることはできないとアプリでは説明されています。
BuhoCleanerの「シュレッダー」機能は、HDD上にあるファイルを上書きして完全に削除できます。たとえ復元されたとしても内容を解読することはできないとのこと。
7、30日後に自動的にゴミ箱を空にするワザ
気付かないうちにゴミ箱が膨れ上がり、ストレージを圧迫してしまった経験はありませんか?そんなときに便利なのが、Finderが備える「30日後にゴミ箱から項目を削除」 機能です。「Finder」メニューの「設定」から「詳細」タブを開き、この項目にチェックを入れておけば、ゴミ箱に入れたファイルは30日経過すると自動的に削除されます。
この設定を使えば、ストレージの無駄遣いを防ぎつつ、30日間は復元できる安心感も確保できます。つまり、「安全性」と「自動整理」の両立ができるわけです。Finderの「設定」画面の「詳細」タブにある「30日後にゴミ箱から項目を削除」にチェックを入れておくと、ゴミ箱に入れてから30日が経過すると自動的に削除されます。
まとめ
ゴミ箱はただ捨てるだけの場所ではなく、「とりあえず置いておく場所」としても活躍します。家の片付けで“ひとまずカゴに入れて後で整理する”ように、Macのゴミ箱も上手に使えば作業がぐっと効率的になります。そして、ゴミ箱の整理や削除だけでなくシステム全体までスッキリさせたいときは、BuhoCleanerが心強い相棒になってくれます。キャッシュやログ、システムの一時ファイルなど、macOS標準では削除できない領域までスキャンしてクリーンアップできます。日々の片付け感覚で使えば、Macをいつでも快適に保てますよ。
Mac用アプリ情報サイト「新しもの好きのダウンロード」を1996年から運営。ライター兼フォトグラファーとして活動している。