Macのシステムデータが大きすぎる? 減らす7つの実践法
Macの動作が重くなって困っていませんか?この記事では、Macのストレージにある「システムデータ」とは何か、その内容と確認方法、そして、肥大化したシステムデータを効果的に減らす7つの方法をわかりやすく解説します。
macOS Tahoe、Sequoia、Sonoma、Venturaなどにアップデートしたあと、システムデータが100GB、200GB、さらには500GB以上にまで膨らみ、ストレージを圧迫してMacの動作も重くなるというケースが報告されています。この記事では、システムデータに含まれるファイルの種類や確認手順、そしてMacのシステムデータを効率よく減らす7つの方法を解説します。
Macのシステムデータとは?なぜ大きくなる?確認方法も紹介
Macで「システムデータ」容量を確認する方法
「システムデータとは何か」を理解する前に、お使いのMacでシステムデータがどれほどの容量を占めているのか確認しましょう。
- Appleメニューから「システム設定」を開きます。
※ macOS Montereyでは、Appleメニューから「このMacについて」>「ストレージ」の順で選択する。
- 表示されるカラーバーの中で「濃いグレー」部分が「システムデータ」です。
- マウスカーソルを合わせると、カテゴリ名と使用容量が表示されます。
例えば「システムデータ」が198.47GBで、ストレージ容量の大部分を占めていたとします。そのシステムファイル中に、何か含まれているかを次で解説します。
Macのシステムデータとは?なぜそんなに多くなった?
システムデータには、「書類」「アプリ」「写真」「iCloud Drive」などの分類に当てはまらないファイルが含まれています。主な内容は次の通りです。
- ログファイル、キャッシュ
- 一時ファイル
- 仮想メモリ(VM)ファイル
- iOSデバイスのバックアップ
- フォントとプラグイン
- アプリのサポートファイル
- システム関連ファイルとその設定データ
- ランタイム・システムリソース
システムファイルの容量は、Macの使用状況や経過時間によって変動します。たとえば、動画編集や画像処理アプリ(Adobe製品など)をよく使う方はキャッシュファイルが大量に生成されやすく、開発者の方はXcodeのキャッシュが肥大化して容量を占めることがあります。
これらを放置するとシステムデータが肥大化し、Macの動作が重くなったり、ストレージが圧迫されたりするため、定期的に整理・削除することを強くおすすめします。
Macシステムデータ減らす:対策と効果の早見表
| 対策 | 効果 | 実行方法 |
|---|---|---|
| 不要なファイルとキャッシュを削除 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | BuhoCleaner&手動 |
| ユーザーフォルダの整理 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | BuhoCleaner |
| Macをセーフモードで起動 | ⭐️⭐️⭐️⭐️ | 手動 |
| ストレージ最適化 | ⭐️⭐️ | 手動 |
| ゴミ箱を空にする | ⭐️⭐️⭐️ | BuhoCleaner&手動 |
| Macを再起動 | ⭐️⭐️ | 手動 |
| macOSアップデート | ⭐️⭐️⭐️ | 手動 |
下の画像は、BuhoCleanerを使用して不要ファイルを削除した前後の比較です。
Macのシステムデータを減らす方法7つ
macOSのシステムデータは、主に「システムフォルダ」と「ライブラリフォルダ」に保存されています。すべてのファイルを完全に削除することはできませんが、不要ファイルを整理することで、動画をダウンロードしたり新しいアプリやOSをインストールしたりするためのスペースを空けることができます。ここでは特に効果の高い方法を紹介します。MacBook、Macmini、iMacにも対応します。
対処法1:不要ファイル・キャッシュを削除する
1. システム&アプリのキャッシュを削除
アプリを使うたびにキャッシュが生成され、積み重なると何十GBにもなることがあります。BuhoCleanerを使うと、これらのキャッシュや重複ファイル、大容量ファイルを数クリックで削除でき、ストレージの最適化がスムーズに行えます。
例えば、普段は意識しないうちに溜まっていくシステムキャッシュやアプリのキャッシュも、BuhoCleanerなら数秒でまとめてクリーンアップできます。
「最近Macが重くなってきたかも」と感じたときは、一度試してみてはいかがでしょうか。
次に、詳細な手順をご紹介します。
BuhoCleanerを使ってキャッシュファイルを削除する方法。
- BuhoCleanerをお使いのMacにダウンロードしてインストールする。
- BuhoCleanerを起動して、「スキャン」ボタンをクリックすると、ジャンクファイルが自動的にスキャンされる。
- スキャンが完了したら、「詳細表示」をクリックし、削除したいキャッシュファイルにチェックを入れて「削除」ボタンをクリックする。
ファイルを手動で一つ一つ探して削除したい場合は、次のステップを参考にしてください。
- Finderの「移動」メニューから「フォルダへ移動」を選択する。
- 検索ボックスに以下のファイルパスを入力し、リターンキーを押す。
- ~/Library/Caches/
- /Library/Caches/
- /System/Library/Caches/`
- これらの不要ファイルをゴミ箱に移動する。
- ゴミ箱を空にする。
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2. システムログの削除
システムやアプリのログファイルも「システムデータ」の一部です。これらは「Finder」で削除します。
Finderの「移動」メニューをクリックし、「フォルダへ移動」を選択する。
空欄に以下のファイルパスをペーストして、リターンキーを押す。
- ~/Library/Logs/
- /Library/Logs/
- 削除したいログファイルを見つけて選択し、「Command + Backspace」キーを押す。
- Macを再起動する。
BuhoCleanerを使って、不要なログファイルをすばやく削除することも可能です。
3. ダウンロードファイルの削除
大量のファイルをダウンロードすると、システムが認識していないデータが紛れ込んでいる場合があります。こうした不要ファイルを放置すると蓄積していき、システムストレージを圧迫する原因にもなります。定期的に確認し、以下の手順で削除しておきましょう。
- Finderを開き、サイドバーの「ダウンロード」を選択する。
- ファイルをサイズ別にソートして、不要なものはゴミ箱に移動する。
- ゴミ箱を空にする。
BuhoCleanerを使えばダウンロードファイルも素早く削除できます。
Macを使っていると、知らないうちに同じファイルを何度もダウンロードしてしまうことがあります。しかし、それらを手作業で一つずつ探して削除するのは手間がかかります。重複ファイルをもっと簡単かつ効率よく整理したい場合は、以下のリンク先を参考にしてみてください。
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4. Time Machineのローカルスナップショット削除
外付けドライブが利用できない状況に備え、macOSはTime Machineバックアップのローカルコピーを自動的に保存していることをご存じでしょうか。これらのコピーは、ストレージに空き容量がある限り保持され続けます。容量を確保したい場合は、手動で削除することも可能です。
- Finder(左下のアイコン)>アプリケーション>ユーティリティ>ターミナル。
- 「
tmutil listlocalsnapshotdates」 と入力し、キーボードのReturnを押すと、日付順に並べられたバックアップの一覧が表示される。
バックアップを削除するには、ターミナルに次のコマンドを入力する。
tmutil deletelocalsnapshots "xxxxxx"
パスワードを要求されたら、ユーザーアカウントのパスワードを入力し、リターンキーを押します。("xxxxx "は削除したいバックアップの日付を表しています。)
例: tmutil deletelocalsnapshots 2021-07-19-095939
一部またはすべてのスナップショットを削除する場合は、同じ手順を繰り返してください。
お勧めページ:ワンクリックでMac上の大容量のシステムデータを削減
5. 古いiOSバックアップを削除する
iOSのバックアップも「システムデータ」の一部に含まれ、Mac のストレージを大きく占有することがあります。複数のバックアップが保存されている場合は、古いものを削除して空き容量を確保することをおすすめします。
- iPhone を Mac に接続する。
- Finderを開き、サイドバーでiPhoneをを選択する。
- 右側に表示される「バックアップを管理」をクリックする。
- 不要なバックアップを選び、削除する。
なお、MacとiPhoneを直接接続するのが難しい場合は、iOSバックアップファイルを手動で検索して削除することもできます。
以下の手順で削除できます。
- デスクトップで「Shift + Command + G」を押すか、Finderの「移動」メニューから「フォルダへ移動」を選択して、「フォルダに移動」ウインドウを開く。
- ~/Library/Application Support/MobileSync/Backup/ と入力してリターンキーを押す。
- 不要なバックアップを探し、ゴミ箱にドラッグして削除する。
6. 不要なスクリーンセーバーを削除する
Appleは数百種類もの4K高画質映像のスクリーンセーバーを提供しており、これらを複数ダウンロードすると、ストレージを大きく圧迫する可能性があります。特に macOS Tahoe、Sequoia、Sonoma では、2K/4Kのスクリーンセーバービデオがシステムデータとして蓄積され、容量不足を引き起こす可能性があります。
不要なビデオは、以下のフォルダに移動して手動で削除できます。 /Library/Application Support/com.apple.idleassetsd/Customer
ただし、削除したあとに同じ映像をスクリーンセーバーとして設定すると、自動的に再ダウンロードされる点には注意してください。
対処法2:ユーザーフォルダ内の不要データを整理する
ユーザーフォルダにデータが溜まりすぎていると、その影響で「システムデータ」が肥大化することがあります。使っていないファイルや古いデータを整理するだけでも、Mac のシステムデータを減らす効果があります。
ユーザーの例: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10300368560
不要ファイルを効率良く見つけたい場合は、BuhoCleanerのディスク容量分析機能を活用すると便利です。専門的な知識がなくても、ユーザーフォルダやシステムデータ内のファイルをわかりやすく可視化でき、使用していないデータや容量の大きいファイルを簡単に特定・削除できます。
対処法3:Macをセーフモードで起動する
いろいろ調査した結果、Macをセーフモードで起動することで、システムデータを大幅に削減できるケースがあることがわかりました。
セーフモードでは、次の処理が自動的に行われます。
- 必要最小限のソフトウェアのみを読み込み
- スタートアップディスクのチェックと修復
- キャッシュの削除
- システムトラブルの切り分け
Macをセーフモードで起動する方法
- アップルメニュー >「システム終了」と選択して、Macの電源を切る。
- 電源ボタンを押し続け、「起動オプションを読み込み中」と表示されるまで待つ。
- 起動するボリュームを選択する。
- Shift キーを押しながら「セーフモードで続ける」をクリックする。
お使いのMacに搭載されているチップによって操作が異なる場合があります。詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧下さ
次では、一般的な方法を紹介します。
対処法4:ストレージを最適化する
macOS には、ストレージを自動で最適化する機能が搭載されています。ストレージ画面に表示される「おすすめ」を確認し、用途に応じて設定を有効化しましょう。
なお、ディスクをパーティションで区切っている場合、推奨項目はホームディレクトリが含まれるパーティションにのみ適用されますのでご注意ください。
使用状況によっては、この方法を実行してもシステムデータが減らない場合があります。
対処法5:ゴミ箱を空にする
ゴミ箱を空にすることも、システムストレージの確保に有効です。ゴミ箱へ移動しただけではファイルは完全には削除されず、ストレージを使い続けます。ゴミ箱を空にすることで完全に削除され、総ストレージの空き容量を増やせます。
なお、ファイルを削除すると復元が難しくなるため、空にする前に内容を必ず確認してください。
対処法6:Macを再起動する
Macを再起動すると、多くの不具合やキャッシュ関連の問題が解消されることがあります。しばらく再起動していない場合は、Apple メニューから「再起動」を選択し、コンピュータを再起動してみてください。
対処法7:macOSをアップデートする
最新のmacOSにアップデートすることで、ストレージの最適化が自動的に行われる場合があります。システムデータが急に増えたときは、アップデートも有効な対策の一つです。
最後に
ここまで記事を読み進めていただき、「システムデータとは何か」「なぜここまで増えるのか」「どのように削除できるのか」をご理解いただけたなら幸いです。Mac の空き容量を確保する第一歩として、ぜひ紹介した対処法をお試しください。
Macでシステムデータを減らすことに関する質問
ここでは、Macユーザーがよく抱える疑問をまとめて紹介します。
Macのシステムデータを減らすアプリがありますか?
はい、あります。BuhoCleaner や CleanMyMac などが代表的です。より多くのクリーナーアプリを知りたい方は、こちらの記事をご覧下さい。
システムデータを徹底的に減らす方法はありますか?
はい。紹介した方法で減らない場合は、最終手段として「macOS の再インストール」を検討できます。ただし、再インストール前には必ずバックアップを取り、復元するデータの選択には十分注意してください。
Macのシステムデータが急に増えた。どうすればいいのか?
何らかの理由で「その他(システムデータ)」が急増することがあります。まずはこの記事で紹介した対処法を一つずつ試してみてください。
システムデータが200GB超えた!どのように解決するのか?
まずは BuhoCleaner のクイックスキャンで不要ファイルを削除し、その後 Mac を再起動してください。具体的な手順は「対処法1」をご覧ください。 関連記事:Macで Adobeのキャッシュを完全に削除する2つの方法
MacやiPhoneをはじめとしたアップル製品について執筆するフリーライターです。MacFan、MACPOWER、MacPeopleなどの雑誌で記事を手がけてきました。27年間の経験を活かし、BuhoライターとしてMacユーザーの視点でわかりやすく実用的な情報を皆さまにお届けしてまいります。
