MacでDNSのキャッシュをクリアする2つの方法
この記事では、macOSでDNSキャッシュを手動、及び自動でクリアする方法をご紹介します。
通常、macOSのDNSキャッシュを手動で削除する必要はありません。しかし、ウェブサイトの読み込みエラーやその他のネットワークの問題が発生した場合には、DNSキャッシュを削除することが理想的な解決策となる場合があります。こちらの記事では、2つの方法でMacのDNSキャッシュを削除する方法を学ぶことが可能です。
それでは、さっそく読んでみましょう。
DNSキャッシュとは?
DNSキャッシュとは何かを知るためには、まずDNSとは何かを知る必要があります。
DNSとは、「Domain Name System」の略です。ドメイン名をIPアドレスに変換して、Webブラウザが操作できるようにします。ウェブサイトのIPアドレスを覚えておくのは大変ですが、DNSを使えば、覚えておくのはそのドメイン名だけで済みます。
DNSキャッシュは、DNSリゾルバキャッシュとも呼ばれています。これはMacが保持する一時的なデータベースで、最近アクセスした、又はアクセスしようとした全てのウェブサイトのIPアドレスの記録が含まれています。ドメインの解決を早める役割を果たしています。
DNSキャッシュの削除時期について
ほとんどの場合、DNSキャッシュを削除する必要はありません。ここでは、DNSキャッシュを削除することができる場合は、どのような時なのかをご紹介します。
- 特定のウェブサイトが開けない。
- 突然、ネットワークにアクセスできなくなった。
- セキュリティ上の問題がある場合。
どのような時にDNSキャッシュを削除すべきかがわかったところで、MacでDNSキャッシュを手動、又は自動で削除する方法を見てみましょう。
MacでDNSキャッシュを手動でクリアする方法
DNSキャッシュは手動でクリアすることが可能ですが、その際に必要なツールが「ターミナル」です。ただし、macOSのバージョンによって必要なコマンドが異なるので、注意が必要です。そのため、「アップルアイコン」>「このMacについて」をクリックして、使用しているmacOSバージョンを確認する必要があります。
ターミナルを使ってDNSキャッシュを削除する方法
ステータスメニューバーの虫眼鏡をクリックして、Spotlightを開きます
検索ボックスに「ターミナル」と入力して起動します。
「ターミナル」でお使いのmacOSのバージョンに対応するコマンドを貼り付け、管理者パスワードを入力して、キーボードのReturnキーを押します。
- macOS 10.15 (Catalina) とそれ以降のバージョン :
sudo dscacheutil -flushcache; sudo killall -HUP mDNSResponder
- macOS 10.12 (Sierra), 10.13 (High Sierra), または10.14 (Mojave)のバージョン:
sudo killall -HUP mDNSResponder
- OS X 10.11 (El Capitan)のバージョン:
sudo dscacheutil -flushcache; sudo killall -HUP mDNSResponder
- OS X 10.10 (Yosemite)のバーション:
For versions 10.10.4+, use:sudo dscacheutil -flushcache; sudo killall -HUP mDNSResponder
For versions 10.10.1, 10.10.2, and 10.10.3, use:sudo discoveryutil mdnsflushcache; sudo discoveryutil udnsflushcache
- OS X 10.9 (Mavericks)のバージョン:
dscacheutil -flushcache; sudo killall -HUP mDNSResponder
- Mac OS X 10.7 (Lion) and 10.8 (Mountain Lion)のバージョン:
sudo killall -HUP mDNSResponder
- Mac OS X 10.5 (Leopard) and 10.6 (Snow Leopard)のバージョン:
sudo dscacheutil -flushcache
- Mac OS X 10.4 (Tiger)のバージョン:
lookupd -flushcache
- macOS 10.15 (Catalina) とそれ以降のバージョン :
「ターミナル」を閉じます。
MacでDNSキャッシュを自動的に削除する方法
上記の方法でmacOSのDNSキャッシュを削除することが可能ですが、macOSのバージョンごとにコマンドを覚えておく必要があります。ご覧の通り、非常に長く、覚えるのが大変です。
幸いなことに、BuhoCleaner のようなツールを使い、DNSキャッシュを自動的、且つ容易に削除することが可能です。BuhoCleanerは、「ジャンクファイルの削除」、「アプリのアンインストール」、「DNSキャッシュのクリーニング」、「Spotlightインデックスの再構築」など、多くの実用的な機能を兼ね備えたシンプルで使いやすいMac用クリーナーです。
ここでは、BuhoCleanerを使ってMacのDNSキャッシュを削除する方法をご紹介します。
- BuhoCleanerをダウンロードし、Macにインストールします。
- BuhoCleanerを起動し、サイドバーの「ツールキット」をクリックします。
- ツールキットから「DNAキャッシュをクリア」を選択して、「開始」ボタンをクリックします。
これだけです。とても簡単です。
最後に
DNSキャッシュのクリアは、頻繁に行う必要はありません。次にインターネット接続に問題が発生したとき、上記の方法でDNSキャッシュを削除して、エラーが修正されているかどうかを確認してみてください。Mac初心者の方は、BuhoCleanerを使って作業を行うことをお勧めします。