macOSのちょっとした便利ワザ:常駐アプリを整理してMacを快適に使う方法
macOSを使っていて、「最近Macが少し重い」「起動に時間がかかる」と感じたことはないでしょうか。アプリを増やした覚えがなくても、知らないうちにMacの動作が重くなることがあります。その原因のひとつが常駐アプリの存在です。
常駐アプリとは、Macの起動時やログイン時に自動的に立ち上がり、ユーザーが操作していなくてもバックグラウンドで動作し続けるアプリや機能のことです。多くの場合、メニューバーにアイコンを表示し、そこから設定や操作を行えるようになっています。
便利な反面、数が増えすぎるとCPUやメモリを消費し、動作の重さにつながることがあります。
今回は、常駐アプリとメニューバー項目の関係を整理しつつ、Macを快適に使うための見直しポイントをご紹介します(検証環境はmacOS Tahoe)。
常駐アプリとは? なぜMacが重くなるのか
常駐アプリの特徴は、「自分で起動していないのに動いている」点にあります。たとえば、クラウドストレージの同期アプリや、アップデートを確認するユーティリティ、メニューバーに表示される各種ツールなどが代表例です。
これらの多くは、Macの起動時やログイン直後から自動的に動作し、常に一定の処理を行っています。そのため、数が増えるほど起動時の処理が増え、「何もしていないのに重い」と感じる原因になります。
メニューバー項目は「常駐アプリの入口」
メニューバーに並ぶアイコンの多くは、常駐アプリの操作や状態確認のための入口です。
Wi-FiやBluetoothといったシステム項目に加え、クラウド同期、画面調整、入力補助など、さまざまなアプリがメニューバーに常駐します。
ここで注意したいのは、メニューバーからアイコンを非表示にしても、アプリの動作が止まるわけではないという点です。見た目がすっきりしても、バックグラウンドでは引き続き処理が行われている場合があります。「メニューバーに表示されている=常駐している」「非表示=停止」ではない、という点を理解しておくことが重要です。
ログイン時に自動で起動するアプリを確認する
常駐アプリを整理する際にまず確認したいのが、システム設定の「ログイン項目と機能拡張」です。
「システム設定」→「一般」→「ログイン項目と機能拡張」を開くと、Mac起動後に自動的に動作する項目を確認できます。
画面上部の「ログイン時に開く」には、ログインと同時に起動するアプリが一覧表示されます。ここに登録されているアプリは、メニューバーに表示されるかどうかに関係なく、毎回起動します。使用していないアプリや、起動時に必ずしも必要でないものがあれば、選択して「−」ボタンをクリックすることで、自動起動を解除できます。
アプリを削除しても残る「常駐」の正体
アプリをゴミ箱に入れて削除したのに、メニューバーに関連項目が残ったり動作が重たいままだったりすることがあります。これは、アプリ本体とは別に、自動起動や常駐動作に関わる設定ファイルが残っている場合があるためです。
こうした要素はFinderから簡単に見える場所には表示されず、ユーザーが意識しないままバックグラウンドで動作を続けることがあります。その結果、「アプリは消したはずなのに、何かが常駐している」状態が起こりやすくなります。
macOS標準機能でできる対処と、その役割
macOSには、常駐アプリを管理するための標準機能も用意されています。システム設定の「一般」→「ログイン項目と機能拡張」画面にある「ログイン時に開く」では、ログイン時の自動起動だけでなく、バックグラウンド動作や機能拡張も確認・調整できます。
また、「ログイン時に開く」の下にある「アプリのバックグラウンドでのアクティビティ」は、macOSが公式に管理しているアプリのバックグラウンド実行に関する許可一覧で、アプリ本体の画面を開かなくても、そのアプリ(または付属ヘルパー、補助プロセス)をバックグラウンドで動かすかどうかを切り替えられます。
これをオフにすることで、バックグラウンドでの処理を抑えることができますが、クラウド系アプリでは同期が止まる/遅れる、アップデータ系では自動更新チェックが止まる、常駐ユーティリティではメニューバー常駐の通知や監視が止まる可能性があります。
▲「ログイン時に開く」の下にある「アプリのバックグラウンドでのアクティビティ」は、アプリ(あるいはそのヘルパー)をバックグラウンドで動かすかどうかを切り替えられます。
さらに、その下に用意されている「機能拡張」では、Finderへの統合や共有メニューなど、アプリがmacOSに追加する機能を管理できます。不要な機能拡張をオフにしても、アプリ自体が使えなくなるわけではありません。ただし、どの項目が不要か判断するにはある程度の知識が必要で、すべてを手動で管理するのは手間がかかるのも事実です。
▲さらに、「アプリのバックグラウンドでのアクティビティ」の下にある「機能拡張」では、macOSに追加された各種機能をアプリ別またはカテゴリ別に管理できます。「アプリ別」タブでは、項目の右側にある「i」をクリックするとそのアプリがインストールした機能拡張をオン/オフできます。
▲「カテゴリ別」タブでは、項目の右側にある「i」をクリックするとそのカテゴリに該当する機能拡張をオン/オフできます。
見えにくい常駐項目を整理する方法
標準機能で対処しきれない部分まで整理したい場合は、Mac用お掃除アプリ「BuhoCleaner」を補助的に活用する方法もあります。同アプリの「起動項目」では、不要になったアプリや関連ファイルなどをまとめて確認・整理できます。
特に「起動項目」にある「起動サービス」では、実際に自動起動を成立させている仕組みそのものを一覧で確認・整理できます。まずはmacOS標準の「システム設定」にある「アプリのバックグラウンドでのアクティビティ」で不要な許可をオフにしたのに、それでも挙動が改善しない場合は、BuhoCleanerの「起動サービス」で確認するといいでしょう。
▲「BuhoCleaner」のサイドバーから「起動項目」を選び、「ログイン項目」を選択すると、macOS標準の「システム設定」→「一般」→「ログイン項目と機能拡張」画面にある「ログイン時に開く」と同じ項目が並び、スイッチをオン/オフすることでそのアプリを自動で起動するかしないかを切り替えられます。
▲「BuhoCleaner」のサイドバーから「起動項目」を選び、「起動サービス」を選ぶと、バックグラウンドで稼働するプログラムを直接可視化できます。macOSの「システム設定」→「ログイン項目と機能拡張」にある「アプリのバックグラウンドでのアクティビティ」でオフにしたのに「何かが動いている」という場合、こちらでオフにすると改善することがあります。
まとめ
常駐アプリは、メニューバー項目として見えているものだけでなく、見えない部分でもMacに影響を与えています。メニューバーは常駐アプリの“氷山の一角” だと考えると分かりやすいでしょう。
ログイン項目やバックグラウンド動作、機能拡張を定期的に見直すことで、Macはより軽快に使えるようになります。見た目だけでなく、裏側の動作まで意識して整理することが、快適なMac環境を保つポイントです。
MacやiPhoneをはじめとしたアップル製品について執筆するフリーライターです。MacFan、MACPOWER、MacPeopleなどの雑誌で記事を手がけてきました。27年間の経験を活かし、BuhoライターとしてMacユーザーの視点でわかりやすく実用的な情報を皆さまにお届けしてまいります。
