【Mac】外付けHDDからHDDへデータを移行する方法|コピーできない・遅い時の原因と対策
この記事では、Macで外付けHDDから外付けHDDへデータを移行する手順をご紹介します。それに、コピーできない時の原因と対処法も詳しく紹介します。
この記事でわかること
- Macで外付けHDD同士を接続しデータを移行する手順
- コピーが遅い・途中で止まるときの原因と対処法
- よくあるトラブルQ&A
外付けHDDからHDDへデータを移行する方法
まずは、Macで外付けHDDからHDDへデータを移行する基本手順を説明します。
ステップ1. 両方の外付けHDDをMacに接続する
- USBポートが足りない場合はUSBハブを使います。
- Finderを開き、サイドバーに2つのHDDが認識されているか確認。
- 表示されない場合はFinderの「環境設定 > サイドバー」で「外部ディスク」にチェックを入れてください。
ステップ2. 移行元外付けHDDのデータを選択する
Macで移行元のHDDを開いて、コピーしたいフォルダやファイルを選びます。
筆者としては、Finderで2つのHDDをそれぞれ開いて、ウィンドウを並べて表示する方法が特に便利だと感じています。以下のように、ドラッグ&ドロップで簡単にファイルをコピー・移動できるからです。ステップ3. 外付けHDDからHDDへデータをコピー・移行する
- 「コピー」を選択し、もう一方のHDDの任意のフォルダに「貼り付け」します。
- 容量が大きい場合、転送に時間がかかります。
ステップ4. データを確認する
- コピー後、ファイルサイズや個数が一致しているか確認します。
- 必要に応じてファイルを開いて正常に動作するかチェックします。
特に、写真や動画を外付けHDD同士で移行するときは、開いて再生してみてください。
外付けHDDからHDDへデータを移行できない時の原因と対処法
外付けHDDからHDDへのデータのコピーが途中で止まったり、そもそも開始できない場合、以下の原因が考えられます。
原因1:HDDフォーマット形式
外付けHDDのフォーマットがMac非対応だと、コピーや書き込みに制限が生じます。
外付けHDDをMacに接続したまま、Finderのサイドバーで外付けHDDを選択して右クリックします。「情報を見る」をクリックして、外付けHDDのフォーマット形式を確認することができます。外付けHDDのフォーマット形式がNTFSである場合:
Windows専用。Macは読み込みのみ可能、書き込み不可。
だからこそ、Macで外付けHDDにファイルを移行したり、コピーしたり、編集したりすることができません。
そんな時は、Mac対応のフォーマットに変換するか、NTFS対応ツールを利用するかしてください。しかし、Mac対応のフォーマットに変換すると、外付けHDDのすべてのデータは消去されるので、NTFS対応ツール - BuhoNTFSをおすすめします。
たった1クリックだけ、Macで外付けHDDに書き込みを有効化することができます。
外付けHDDのフォーマット形式がexFATである場合:
Mac・Windows両対応。4GB以上のファイルを扱う場合に適しています。
外付けHDDのフォーマット形式がFAT32である場合:
Mac・Windows両対応。ただしFAT32はサイズ制限あり。
外付けHDDのフォーマット形式がFAT32である場合は、1ファイルのサイズが4GBを超えると、「ファイルが大きすぎる」というエラーが発生します。
原因2:サイズ制限
上記といった通り、外付けHDDのフォーマット形式がFAT32である場合は、ファイルのサイズに制限があり、外付けHDD同士の間でデータが移行できなくなります。大容量のファイルやパーティションを扱う場合は、NTFSまたはexFATへのフォーマットを検討する必要があります。
関連情報:
原因3:容量不足
コピー先HDDに十分な空き容量がないと、移行が途中で停止します。そのため、まずは一部分のファイルを分割して順番に移行・バックアップする方法を推奨します。
このように段階的にコピーすることで、コピーの進捗や容量の残りを確認しながら安全に移行できます。
原因4:USBポートやケーブルの不具合
また、USBポートやケーブルの不具合で接続が不安定だと、エラーが出やすくなります。
対処法としては、別のUSBポートやケーブルを試すか、他のMacに接続して正常動作を確認するかしてください。
よくある質問
Q1. 外付けHDDからHDDへのコピーが遅いのはなぜ?
主な原因
- USB2.0で接続(USB3.0以上推奨)
- フォーマット形式による速度制限
- HDDの経年劣化
- 同時に複数タスクを実行している
対策
- 高速USBケーブルを使用
- 他のアプリを終了
- HDDの健康状態を確認
Q2. HDDが認識されない場合は?
確認ポイント
- Macを再起動
- Finderの設定を確認
- 別ポート・別ケーブルで試す
- ディスクユーティリティで「マウント」を実行
まとめ
外付けHDDからHDDへデータを移行する際は、フォーマット形式・容量・USB接続がポイントです。
特にNTFS形式の場合はツール活用を検討し、ファイルサイズ制限やコピー速度にも注意しましょう。
この記事を参考に、安全かつスムーズにデータ移行を実践してみてください。
都内の某大手IT企業に勤務し、大学時代にOSのファイルシステムに興味を持ち始めて以来、OSのリソース管理に最適なソフトウェアを探求し続けている。 Dr.Buhoと出会い、その素晴らしさに魅了されて、3年前からユーザー向けに製品レビューやファイルシステムの活用方法に関する情報を発信中。