Macの起動時にアプリが勝手に立ち上がる理由と対処法【macOS Tahoe・Golden Gate対応】
Mac起動時にアプリが勝手に立ち上がる理由と止める方法を徹底解説します。ログイン項目・起動項目の設定・削除、LaunchAgents/LaunchDaemonsの管理、BuhoCleanerを使った一括管理まで。macOS Ventura〜Golden Gate 27 beta対応
Macを起動してログインすると、さまざまなアプリが勝手に立ち上がり、Dockのアイコンがはねるだけで起動できないことがありますか。この記事では、Macの起動時に 不要なアプリが自動的に開かないようにするための方法を5つご紹介します。
Macを起動する際に、以下のような問題に直面したことはありませんか?
- Macを起動すると、たくさんのアプリのウィンドウが勝手に開いてしまう
- Macにログインするたびに、Dockのアイコンが延々と跳ね続けて起動できない
- MacBookの起動速度が遅くなってしまう
- Macの動作がもたついた
- Macのログイン項目には何も表示されていないのに、MacBookを起動すると色々なアプリが勝手に開いてしまう
結論から言うと、Macの起動時にアプリが勝手に立ち上がるのは、macOSに複数ある「自動起動の仕組み」のいずれかに登録されているからです。この仕組みを理解して適切に設定すれば、起動時の問題はほとんど解消できます。
次では、Macでアプリが自動起動する時の経路と止め方を詳しく解説します。ぜひ最後までお読みください。
Macの起動時にアプリが勝手に立ち上がる理由とは?
Macを起動すると、一部のアプリやサービスが自動的に開くことがあります。これはmacOSの機能、「ログイン項目」/「スタートアップ項目」、macOSの「自動起動の仕組み」につながります。
Macでアプリが自動起動する詳細な原因は、大きく分けて4つあります。
1. ログイン項目に登録されている
これは、最も一般的な原因だと思われます。これには、ユーザーが自分で追加したものと、アプリが自動登録したものが混在します。
コツ: macOS Monterey 12 以前は「システム環境設定」>「ユーザーとグループ」>「ログイン項目」にあり、見た目も操作感も異なります。macOS Ventura 13以降は「システム設定」>「一般」>「ログイン項目と機能拡張」に集約されました。
2. Dockの「ログイン時に開く」を設定した
Dock上のアプリアイコンを右クリックして、「ログイン時に開く」が選択されると、そのアプリは起動時に自動で立ち上がります。これはシステム設定のログイン項目とは別管理で、ここで設定した項目がログイン項目の一覧に表示されないこともあります。
3. 目に見えない隠れ起動項目 - Launch AgentsとLaunch Daemons
ログイン項目にもDockにも表示されないのに、Macの起動時に裏で動き出すプロセスがあります。それは Launch Agents と Launch Daemons が関係しています。いずれも .plist という拡張子のファイルで管理され、システム設定からは操作できません。
この2つをざっくり理解するには、マンションの設備にたとえるとイメージしやすいでしょう。
- Launch Agents = あなたの部屋のエアコン。あなたが部屋に入って(ログインして)から動き出し、あなただけが使います。
- Launch Daemons = マンション全体の共用灯やエレベーター。あなたが来る前から動いていて、住人全員に関係します。
この違いを表にまとめると、以下のとおりです。
| たとえ | Launch Agents | Launch Daemons |
|---|---|---|
| イメージ | 自分の部屋のエアコン | マンションの共用設備 |
| いつ動く | ログインしたあと | Macの電源を入れた直後 |
| 誰のため | あなただけ | Macを使う全ユーザー |
| どこにある | ~/Library/LaunchAgents/ | /Library/LaunchDaemons/ |
| 止めるとき | あなたの操作でOK | 管理者パスワードが必要 |
Launch Agentsは、アプリを使いやすくするための補助プログラムが登録されています。macOS Venturaでは、ログイン項目からアプリを削除しても、関連するバックグラウンド処理が残ることがあります。それ以降では、Launch Agentsで登録されたプログラムの一部が「システム設定」のバックグラウンド項目にも表示されます。
Launch Daemonsは、ユーザーの操作とは関係なく、Mac全体を支えるために動くプログラムです。VPNソフト、セキュリティソフト、アプリの自動更新サービス、プリンターや周辺機器のドライバーなどで利用されています。そのため、Macシステムに影響をしないように、手動で削除しないほうが安全です。macOS Ventureからこの項目中に設定可能なものもシステム設定に表示されます。
4. バックグラウンドタスク
最後に紹介する原因が、バックグラウンドタスクです。これはmacOS Ventura 13から加わった比較的新しい仕組みで、システム設定から確認できます。
バックグラウンドタスクは、ログイン項目と違って、アプリを開かずに、裏方としてひっそり動くのが特徴です。たとえば:
- DropboxやOneDriveのファイル同期
- ウイルス対策ソフトの常駐監視
- プリンターやマウスなど周辺機器のドライバ
- メニューバーソフトの常駐更新
ひとつひとつは小さなタスクですが、数が増えるとMacの起動直後が重くなる原因につながります。
Mac起動時にアプリを起動しないようにするには
方法1、アプリケーションの起動管理機能を利用する
ほとんどのアプリケーションには、アプリケーション起動管理機能が組み込まれています。通常、この機能は環境設定から見つけることができます。Macの起動時にアプリケーションが自動的に開かないようにするには、以下の手順を試してみてください。
- アプリケーションを起動します。
- 「環境設定」/「設定」を開きます。
- スタートアップ管理機能を見つけます。
- スタートアップステータスを「スタートアップを無効にする」に変更します。(アプリによって設定方法と文字も違います。)
アプリによって、起動管理機能の場所は異なります。たとえば、以下の有名アプリでは、次の場所に設定があります。
- Google Chrome:「設定」→「システム」を開き、「Google Chromeを閉じた際にバックグラウンドアプリの処理を続行する」をオフにします。
- Spotify:「設定」から「ログイン時とウィンドウ動作」を開き、「パソコンへのログイン後にSpotifyを自動的に開く」を「いいえ」に変更します。
- Dropbox:メニューバーのDropboxアイコンをクリックし、「基本設定」→「一般」を開いて、「システム起動時にDropboxを開始」のチェックを外します。
- Adobe Creative Cloud:Creative Cloudデスクトップアプリの「環境設定」→「一般」を開き、「ログイン時にCreative Cloudを起動」をオフにします。
- Microsoft Office系アプリ:アプリによって設定場所が異なります。各アプリの設定画面や、macOSの「システム設定」→「一般」→「ログイン項目と機能拡張」から、自動起動の設定を確認してください。
なお、設定してから、無効になることもあります。その時、次の方法2と合わせて利用することをお勧めします。
方法2、Macで「ログイン項目」を減らす
ログイン項目はMacBookの起動時に自動的に起動するアプリやプログラムです。
次は、macOSによって、「ログイン項目」を減らす方法をご紹介します。
<macOS Golden Gate、macOS Tahoe、macOS Sequoia 、macOS Sonoma、macOS Ventura の場合>:
- 「Apple メニュー⇒システム設定」を選択します。
- サイドバーの「一般」をクリックし、右側の「ログイン項目と機能拡張」をクリックします。
- 「ログイン項目と機能拡張」で「ログイン時に開く」と「バックグラウンドで許可」のオプションが表示されます。
- ログイン項目を無効にするには、その項目を選択し、「-」ボタンをクリックします。
- アプリをバックグラウンドで実行することを許可しないようにするには、項目の横にあるボタンをクリックして無効にします。
<macOS Montereyまたはそれ以前の場合>
- 「Appleメニュー⇒システム環境設定」を選択します。
- 「ユーザーとグループ」をクリックし、「ログイン項目」に切り替えます。
- 無効にしたいログイン項目をハイライトし、左下隅の南京錠を解除して、リストの下にあるマイナスボタンをクリックします。
方法3、BuhoCleanerでMacの起動アプリを管理する|一括・最も簡単
Macでログイン項目にないアプリが起動時に勝手に立ち上がります。これらの項目を一々オフにすることは面倒だと感じて、一括に設定したい場合、「BuhoCleaner」のようなツールを利用すると、不要なアプリやスタートアップサービスを一括に無効にすることができます。
しかも、この機能は完全に無料です。macOS Golden Gate、macOS Tahoe、macOS Sequoia 、macOS SonomaなどほぼすべてのmacOSに対応します。
- お使いのMacにBuhoCleanerをダウンロード&インストールします。
- BuhoCleanerを起動し、左側のサイドバーの「起動項目」タブをクリックします。
- 起動サービスを無効にするには、「起動サービス」に切り替えて、サービスの状態を「無効」に変更します。サービスを削除する場合は、サービスを右クリックして、ドロップダウンメニューから「削除」を選択します。
方法4、Dockからスタートアッププログラムを管理する
Macの起動時にアプリが開かないようにする最も簡単な方法は、Dockを利用することです。以下にその手順をご紹介します。
- 無効にしたいアプリを起動します。
- Dockのアイコンを右クリックします。
- 「ログイン時に開く」のオプションのチェックを外します(自動的に起動させたい場合はチェックを入れたままにしてください)。
ポイント:この方法では、Dockに表示されていないアプリ(メニューバー常駐型のアプリなど)は管理できません。その場合は、方法2(ログイン項目)または方法3(BuhoCleaner)を使ってください。
方法5、plistをFinderで削除する|上級者向け
不要なアプリケーションを全て無効にしても、Macが起動すると迷惑なプログラムが自動的に起動する場合があります。これは、ライブラリフォルダにあるLaunch DaemonとLaunch Agentsのplistが原因です。それでは、ファイルを見つけて、判断しながら削除する方法をご紹介します。
画面下のDockのFinderアイコンをクリックします。
Finderウインドウで、「Shift + Command + G」を押して、「フォルダへ移動」ウインドウを開きます。
以下のフォルダに移動します。
- /Library/LaunchDaemons
- /Library/LaunchAgents
- ~/Library/LaunchAgents
不要なplistを削除します。
- 「/System/Library/LaunchAgents」と「/System/Library/LaunchDaemons」という2つのフォルダは、macOSには欠かせないもので、誤って削除してしまうとシステムに何が起こるかわかりません。絶対に触らないでください。
- 削除前に必ずバックアップを取ってください。
- 知らないアプリとフォルダを削除しないでください。
それでもアプリは勝手に立ち上がった問題を改善しない場合の対策
方法1〜5をすべて試しても、まだアプリが自動起動してしまう場合があります。そんなときは、以下の最終手段を検討してください。
- アプリ自体をアンインストールする
- 残存するplistを手動で削除する
- Appleサポートに相談する
Mac起動時に立ち上がるアプリを追加・設定する方法
ここまでは「止める」方法を解説してきましたが、逆に「毎回使うから、起動時に自動で立ち上がってほしい」というアプリもあるでしょう。たとえば、メッセージアプリやメール、タスク管理ツールなどです。そのとき、次の3つの方法を利用してみましょう。
- システム設定の「ログイン項目と機能拡張」から追加する
- Dockから「ログイン時に開く」にチェックを入れて追加する
- アプリ自身の設定から追加する
ポイント: 起動時に立ち上がるアプリが多すぎると、ログイン直後の動作が重くなります。目安として、3〜5個程度に絞るのがおすすめです。どうしても多い場合は、使用頻度の低いものから外していきましょう。
FAQ
ログイン項目から削除したのに復活しました。なぜでしょうか?
ログイン項目から削除してもアプリが復活するのは、主に次の2つの原因が考えられます。
- アプリ側の設定がオンになっている
- ログイン項目とは別のパスで起動している
どうしても解決しない場合は、方法3のBuhoCleanerや方法5のplistで全経路を確認して管理するのが最も手っ取り早いです。
どのアプリを止めていいかわからないです。判断基準はありますか?
起動項目を整理するときの判断基準は、シンプルに次の3つです。
- 毎日使うアプリ(メール、チャット、スケジュールなど): 起動したままにしていい
- たまにしか使わないアプリ(動画編集、会計ソフトなど) → オフにするのはお勧め
- 使用頻度はかなり低いアプリ→ オフにしたり、アンインストールしたりしていい
迷うとき、Macの起動に負担をかけないように、とりあえずオフにして、必要なときだけ手動で起動しましょう。
Macで起動が遅い原因を特定したいです。どうすればいいのでしょうか?
起動の遅さの原因を特定するには、以下の3ステップが有効です。
ステップ1:ログイン項目とバックグラウンド項目を確認する
ステップ2:Launch AgentsやLaunch Daemonsでplist項目の数を確認する
ステップ3:ストレージ容量不足やディスク負荷を確認する
これらのものをチェックして、自動起動の全容やMacのストレージを把握できます。原因も特定しやすいです。
バックグラウンド項目とログイン項目の違いがわかりません。
どちらもシステム設定の同じ画面に表示されるため混乱しがちですが、役割はまったく異なります。
| 項目 | ログイン項目 | バックグラウンド項目 |
|---|---|---|
| 何をする? | アプリのウィンドウを開く | 裏側でひっそり動く |
| 目に見える? | Dockにアイコンが表示される | メニューバーに小さなアイコンが出る程度 |
| 具体例 | Safari、メール、Slack | Dropbox同期、ウイルス対策の常駐監視 |
| オフにすると? | アプリが起動しなくなる | 裏側の処理だけが止まる(アプリ自体は手動で使える) |
簡単に言えば、ログイン項目=「おはよう、机の上に広げておくね」、バックグラウンド項目=「裏でこっそり準備しておくね」というイメージです。
Macを起動するとSlackが勝手に開いてしまったときの対策
Macを起動して、Slackが勝手に開いている場合は、Macのログイン項目機能からアプリを減らして、オフにできます。
まとめ
以上は、Macの起動時にアプリが勝手に立ち上がる原因と対処法です。仕組みを理解して正しい手順で対処すれば、ほとんどのケースで解決できます。
そのため、お手元のMacBook、Macに、あるアプリが勝手に立ち上がって、起動が遅くなりましたら、ぜひ次の手順でログイン項目、Dock、Launch Agents、Launch Daemons、バックグラウンドタスクをそれぞれチェックして、止めたい項目を止めます。
- まずは方法1+方法2を組み合わせて、アプリ側の設定をオフにしたうえでログイン項目から削除します。これだけで9割は解決されます。
- 隠れた原因はBuhoCleanerで可視化してみましょう。1画面で全経路をまとめて管理できるため、手間を最小限にしたい方に最適です。
- 最終手段はアプリアンインストール+plistの手動削除です。それでもダメならAppleサポートへ問い合わせてください。
以上から、Macの起動ストレスから解放しましょう。
10年以上に渡ってWebサイト制作やMac / iOS向けのアプリケーションを開発してきた経験を持ち、その経験を活かしてiPhoneおよびMacに関する設定方法やトラブルシューティング、活用事例などの様々な記事を執筆。一般ユーザーにも分かりやすい言葉で書かれたそれらの記事は、多くの読者から好評を得ており、その読者数は現在では数百万人に達する。
