MacでUSBメモリのフォーマット形式を変更する方法と注意点
普段は、USBメモリを使ってデータを保存したり、移行したりするのは便利です。しかし、現在入手しているUSBメモリをMacで書き込むには、フォーマットする必要があります。そのため、本記事はMacでUSBメモリのフォーマット形式を変更する方法と注意点をご紹介します。
また、USBメモリのフォーマットを行うと、USBメモリー内のデータは消去されます。フォーマットしないでMacBookでUSBメモリを書き込み可能になる方法もご紹介します。
Part 1: Mac対応のUSBメモリフォーマット形式をおすすめ
Mac対応のUSBメモリフォーマット形式はNTFS、APFS、Mac OS拡張「HFS+(ジャーナリング)」、exFAT、MS-DOS(FAT)などがあります。FATとexFATはWindowsとMacに適しています。もし、MacでUSBメモリのフォーマット形式をMac専用のAPFSとHFS+に変換すると、Windowsでは読み書きできなくなります。複数のOSでファイルを頻繁にやり取りする場合は、exFATなど互換性の高いファイルシステムが推奨されます。もし、フォーマットしないでWindowsとmacOSの間でUSBメモリを自由に書き込みするには、Part 4の内容をご参考にしてください。
USBメモリフォーマット形式の特徴と注意点は以下の表をご確認してください。
フォーマット形式 | 特徴 | 制限・注意点 |
---|---|---|
NTFS | - Windows標準フォーマット - 大容量対応(16EBまで) - 圧縮・暗号化・アクセス権など高機能 | - macOSは標準で読み取りのみ - Linuxも書き込みは要ドライバ - フラッシュメモリでは適さないケースも多い |
APFS | - macOSのデフォルトのファイルシステム - mac OS 10.13 High Sierra(10.13.6)以降に対応 - SSDに最適化された64bit化されたフォーマット - 高速なファイル操作/強力な暗号化/スナップショット機能 | - 10.12 Sierra以前のmacOSやWindowsとの互換性がない - Fusion Driveとの互換性がない - HFS+などの他のファイルシステムに変換できない |
Mac OS拡張「HFS+(ジャーナリング)」 | - Mac OS X 10.3~以降対応 - 最大ボリュームおよびファイルサイズは約8EB(エクサバイト) | - Mac OS 8.1り古いMacに対応していない - Windowsとの互換性はない |
exFAT | - macOS/Windows両対応 - 大容量ファイル (>4GB) にも対応 - フラッシュメモリとの相性が良い | - Windows XPは要更新、古い macOSも対応に制限 - 信頼性はHFS+/APFSより低い |
MS-DOS(FAT) | - 古いWindows/macOS/Linuxで利用可 - メディアに適する | - ファイルサイズ上限4GB - ボリュームサイズ上限2TB - セキュリティ/信頼性が低い |
Part 2: MacでUSBメモリをフォーマットする手順
以下は、MacでUSBメモリをフォーマットする手順を詳しくご紹介します。
ステップ1. USBメモリをMacに挿入します。
ステップ2. Macで「ディスクユーティリティ」アプリケーションを起動します。
ステップ3. ディスクユーティリティの左側のリストから、フォーマットしたいUSBメモリを選択します。
ステップ4. 上部のツールバーの「消去」ボタンをクリックします。最後に「消去」ボタンをクリックしてUSBのフォーマットを開始します。フォーマットが完了すると、確認メッセージが表示されます。
これで、MacでUSBメモリをフォーマットすることができます。
役に立つ情報:HDDからSSDにデータを簡単に移行する方法
Part 3: MacでUSBをフォーマットする時の注意点
MacでUSBメモリをフォーマットする際には、いくつかの注意点があります。ぜひご確認ください。
1. USBメモリのデータがすべて消去される
Macで USBメモリのフォーマット形式を変更すると、すべてのデータが消去されます。重要なデータがある場合、事前に他のストレージデバイスやMacに保存してください。
役に立つ情報:MacからUSBにデータを移行できない時の対処法
2. 管理者権限が必要
MacでUSBメモリをフォーマットするには、管理者権限が必要です。USBメモリのフォーマット形式を変更する前に、管理者アカウントでログインしていることを確認してください。
Part 4: USBメモリをフォーマットしたくない場合
USBメモリをフォーマットすると、すべてのデータが完全に削除されるため、フォーマットしたくないユーザがいます。それに、macOS専用のフォーマットに変換すると、Windowsとの互換性もなくなります。そのため、ここからはUSBメモリをフォーマットしたくない場合、Macとの間でデータを自由に移行できる方法をご紹介します。
USBメモリをフォーマットする理由
USBメモリのフォーマット形式はMacと互換性がないので、ファイルの移行はできません。
BuhoNTFSを利用すれば、USBメモリをフォーマットしないでWindowsとmacOSの間でUSBメモリを自由に書き込みすることができます。
BuhoNTFSツールをおすすめする理由
- カーネルをインストール不要
- Macを再起動不要
- 安全かつ高速
BuhoNTFSを使っとUSBメモリを書き込み可能になる手順
ステップ1. BuhoNTFSをダウンロードしてインストールします。
ステップ2. USBメモリをMacに挿入します。
ステップ3. BuhoNTFSでUSBメモリを選択して「書き込み有効化」ボタンをクリックします。
これで、USBメモリをフォーマットしなくても、Macで書き込みが可能になります。まとめ
以上は、MacでUSBメモリのフォーマット形式を変更する手順と注意点をご紹介しました。それに、USBをフォーマットしたくない場合、Macで書き込みが可能になる方法も提供しております。MacでUSBをフォーマットできない場合は、管理者の権限とUSBドライブが正しく接続されていることをチェックしてください。
都内の某大手IT企業に勤務し、大学時代にOSのファイルシステムに興味を持ち始めて以来、OSのリソース管理に最適なソフトウェアを探求し続けている。 Dr.Buhoと出会い、その素晴らしさに魅了されて、3年前からユーザー向けに製品レビューやファイルシステムの活用方法に関する情報を発信中。