DaVinci Resolveが重い・書き出しが終わらない?症状別の原因診断と対処法
MacでDaVinci Resolveを利用していますが、重くなったり、書き出しがなかなか終わらなかったりしませんか。本記事では症状別の原因診断、実際に試して効果のあった順に対処法を解説します。
DaVinci Resolveが重い?症状を特定しよう
「重い」と言っても、どこが重いか、状況によって、原因と対処はまったく変わります。まずは次の一覧表で自分の症状が次のどれに当てはまるかを確認してください。
| 症状 | 主な原因 | この記事の対処 |
|---|---|---|
| 編集・プレビューがカクカク | 再生解像度・キャッシュ設定・素材の負荷 | 「編集・プレビューがカクカク」まで |
| 書き出しが遅い・終わらない(残り時間が進まない) | CPUエンコード・バックグラウンドアプリ・ストレージ逼迫 | 「書き出しが遅い・終わらない」まで |
| アプリ全体が重い・動作が不安定 | キャッシュ肥大・スペック不足 | 「アプリ全体が重い」まで |
どの症状か分からない場合は、書き出し中に Macの「アクティビティモニタ」を開き、CPUタブで「DaVinci Resolve」の使用率を見てください。あわせてVTEncoderXPCService というプロセスが出ていないか確認すると、後の診断がスムーズです。
編集・プレビューがカクカク
MacでDaVinci Resolveを利用して、編集やプレビューだけが重い場合は、プレビュー表示の負荷を下げる設定が効果的です。例えば、タイムラインのプロキシ解像度を下げることは、書き出し(出力)動画の画質には少し影響します。ただ、再生のカクカク・コマ落ちは大幅に減ります。レンダーキャッシュをスマートに設定することで、編集や再生が滑らかになります。
対策1:タイムラインのプロキシ解像度を下げる
メニューバーから「再生」 > 「タイムラインプロキシ解像度」を半分 または 4分の1に変更しましょう。
対策2:レンダーキャッシュをスマートに設定する
レンダーキャッシュの設定は、ビジュアルエフェクト、カラーグレーディング、ノイズリダクション、Fusionといった、計算負荷の高い処理で再生や書き出し、動作がカクカクになった時にお勧めです。
メニューバーから「再生」 > 「レンダーキャッシュ」をクリックして、「スマート」に変更しましょう。
対策3:動画を軽い形式に変換して使うプロキシメディアを利用する
4KやRAWなどの高負荷素材でDaVinci Resolveの編集、プレビューが重いとき、動画を軽い形式に変換して使う「プロキシメディア」の生成や、解像度・保存先の変更が効きます。
アプリの右下にある設定アイコンをクリック > 「マスター設定」 > 「プロキシメディアの解像度」、「プロキシメディアのフォーマット」、「プロキシメディアの保存先」をクリックして設定します。
お使いのMacのメモリが16GB以下の時、プロキシメディアの解像度を1/4、プロキシメディアのフォーマットもProRes 422 Proxyに設定しましょう。
書き出しが遅い・終わらない(残り時間が進まない)
クイックエクスポートを実行すると、残り時間が4分、5分などと表示されて、なかなか終わらないことはありませんか。
実際、M1 Pro / 16GB / 528GB のMacBookでDaVinci Resolveを利用する時、この現象が起こります。以下の順で診断して対処しましょう。
ステップ1:アクティビティモニタでチェックする
書き出し中に、アクティビティモニタを開きます。CPUタブを見て、以下の項目をチェックしましょう。
- DaVinci ResolveのCPU使用率が100%か?
- kernel_taskのCPU使用率が上位に入っているか?
- VTEncoderXPCServiceという動画エンコード用のシステムプロセスの使用率が高くなったか?
この3つの項目が2つまたは3つ同時に出てくる時に、以下の対策を利用しましょう。
ステップ2:バックグラウンドアプリを止める(実体験:一部改善)
アクティビティモニタで、使っていないアプリを終了します。実体験では以下を終了して一部改善しました。
- Setapp
- VS Code
- Notion
- Excel
- ChatGPTデスクトップアプリなど
注意:その後、AIツール(ChatGPT・VS Code)とResolveを同時に使うと再発しました。常駐アプリやAIツールのバックグラウンド処理が、書き出し速度に大きく影響するケースがあります。
ステップ3:大ファイル・キャッシュを削除する(実体験:大幅改善)
不要な大容量ファイル・キャッシュを削除したところ、書き出し速度が大幅に改善しました。対象の例:
書き出し済みで不要になった動画ファイル ダウンロードフォルダの大容量データ 不要なアプリのキャッシュ・一時ファイル
手動で探すのが不安な場合は、Macのクリーンアップツールの利用も選択肢です。手動削除より時間がかからず、削除前に内容を確認できます。初心者〜中級者におすすめです。
アプリ全体が重い
編集・書き出しにかかわらず、アプリ全体が重い・動作が不安定な場合があります。原因は、キャッシュ・ストレージか、スペック不足のどちらかです。
- キャッシュ・ストレージが原因の場合 キャッシュ・ストレージが原因で、Resolve全体が重くなりやすくなります。その時、以下の手順を試してみましょう。
- レンダーキャッシュの削除
- ストレージ容量の確認
- 不要ファイルの整理
- ストレージ増設
- スペック不足が原因の場合
Blackmagic Designの公式システム要件では、メモリ8GB〜(Fusion使用時16GB)が推奨されています。ただし、これは動くための最低ラインです。快適に使うなら16GB以上が安心です。16GBに満たない場合、メモリの増設や買い替えを検討しましょう。
まとめ
「DaVinci Resolveが重い」は、症状(編集・プレビュー / 書き出し / 全体)によって原因と対処が異なります。まず症状を特定し、以下の順で試してみていきましょう。
- バックグラウンドアプリを止める(最速・無料)
- タイムライン解像度・レンダーキャッシュを最適化(無料)
- プロキシ/最適化メディアを生成(無料・素材依存)
- 大ファイル・キャッシュの削除/Macクリーンアップツールの活用
- メモリ・容量の拡張・買い替えを検討(根本対策)
10年以上に渡ってWebサイト制作やMac / iOS向けのアプリケーションを開発してきた経験を持ち、その経験を活かしてiPhoneおよびMacに関する設定方法やトラブルシューティング、活用事例などの様々な記事を執筆。一般ユーザーにも分かりやすい言葉で書かれたそれらの記事は、多くの読者から好評を得ており、その読者数は現在では数百万人に達する。
