MacのFileproviderdのCPU使用率が高い場合の対処法
Fileproviderdとはなんですか?Macのアクティビティモニターで見ると、FileproviderdのCPU使用率が95%まで消費しています。どうすればいいですか?この記事では、MacでFileProviderdのCPU使用率が高い原因と、その具体的な対処法について詳しく解説していきます。
普段、Macでfinderやその他のアプリを利用する時、急にFinder にカラフルな死の回転ホイールが表示されます。アクティビティモニターで調べて見ると、fileproviderd が CPU の 99% を使用しています。いつものようにMacをうまく使えなくなります。
この記事では、MacでfileproviderdのCPU使用率が高い場合の対処法を説明していきます。
fileproviderdとは
fileproviderd は、ファイル ロバイダー拡張に関連するタスクを実行する macOS のシステム プロセスです。OneDrive、iCloud Drive、Dropbox、Google Driveなどのクラウド共有サービスで、ファイルの同期やダウンロードによく使用されます。
fileproviderdのCPU使用率が高くなる原因
なぜ、fileproviderdのCPUが暴走したのか?大体5つの原因があります。
- iCloud Driveで大量のファイルを同期中
- ネット回線が遅い
- ファイル数がめちゃくちゃ多い(特に写真や動画)
- サードパーティ製のクラウドアプリ(Dropbox、OneDriveなど)とバッティングしてる
- macOSの不具合
それだけでなく、権限や認証の問題によって、クラウド共有サービスに同期できないことが原因の可能性があります。ご注意ください。
fileproviderdのCPU使用率を確認する方法
お使いのMacでFinderのファイルを開こうとしても開きません。それと同時に、Macの動作も遅くなって、ファンが突然激しく回転したりします。そんな時は、「アクティビティモニタ」でfileproviderdのCPU使用率がたがすぎるか確認する必要があります。
- ステップ1. Finder >「アプリケーション」>「ユーティリティ」>「アクティビティモニタ」を開きます。
- ステップ2. 「CPU」のタブを選択して「fileproviderd」を入力して検索します。
- ステップ3. これで、fileproviderdのCPU使用率を確認することができます。
MacのfileproviderdのCPU使用率が高い場合の対処法10つ
MacのfileproviderdのCPUが暴走することがよくわかりました。その上で、Macをうまく続けて利用するには、以下の対処法に従ってFileproviderd高CPU使用率の問題を修正してください。
1. クラウド共有サービスのアプリを終了して再起動
MacでGoogle Drive、OneDrive、Dropboxなどクラウド共有サービスのアプリを起動している時、問題が発生する場合は、アプリを一度終了して再起動してみましょう。
- ステップ1. Macでクラウド共有サービスのアプリを選択して右クリックします。
- ステップ2. 「終了」を選択します。
2. iCloud Driveの同期を一度オフにする
Macの iCloud Driveを同期する時にCPUの使用率が以上に高い問題もよく報告されています。一部のユーザーは、 iCloud Driveの同期を一度オフにしてから再びオンにすることで問題を改善する事例もあります。
- ステップ1. Macで「システム設定」>「Apple Account」>「iCloud」>「すべてを見る」>「iCloud Drive」に移動します。
- ステップ2. 「このMacを同期」を一度オフに切り替えてから再びオンにします。
役に立つ情報:MacOS iCloud Driveが同期されない?8つの対処法
3. OneDriveをリセットする
OneDriveの使用時にfileproviderdのCPUが暴走したら、OneDriveをリセットしてみます。
- ステップ1. 「パッケージの内容を表示」を選択します。
- ステップ2. 「Contents」>「Resources」>「ResetOneDriveApp.command」か「ResetOneDriveAppStandalone.command」 をダブルクリックします。
- ステップ3. 指示に従って再び設定します。
4. FileProviderフォルダを削除する
OneDriveだけでなく、すべてのクラウドサービスアプリをリセットするには、FileProviderフォルダを削除します。これで、fileproviderdが100%以上のCPUを使用する問題を解決することができました。
- ステップ1. Finderを開いて、「移動」> 「フォルダへ移動」 を選択します。
- ステップ2.
~/Library/Application Support
を入力して、Enterキーを押します。 - ステップ3. FileProviderフォルダを探して削除します。
- ステップ4. 最後は、Macを再起動して再び同期してみます。
5. Macでfileproviderdを無効にする
fileproviderdがCPUリソース100%を食う場合は、fileproviderdを無効にすることも試しましょう。しかし、fileproviderdを無効にすると、クラウドサービスを利用することができなくなる可能性があります。ご注意ください。
ステップ1. Macでターミナルを起動します。
ステップ2. 以下のコマンドをコピーして実行します。
sudo launchctl unload -w /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.fileproviderd.plist
ステップ3. 管理者パスワードが求められている場合もあります。画面指示によって行ってください。
ステップ4. fileproviderdを再度有効にするには、以下のコマンドを実行してください。
sudo launchctl load -w /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.fileproviderd.plist
6. 不要なファイルプロバイダードメインを削除
Fileproviderdが多くのCPUを食っている場合、不要なファイルプロバイダードメインの削除をおすすめします。
- ステップ1. まず、Macでターミナルアプリを起動します。
- ステップ2. 以下のコマンドを実行して、Macにインストールされているファイルプロバイダドメインのリストを確認します。
fileproviderctl domain list
- ステップ3. 次は、以下のコマンドを使用して、不要なファイルプロバイダードメインを削除できます。
fileproviderctl domain remove <不要なファイルプロバイダー名>
7. クラウド共有アプリをアンインストールしてから再インストール
もし、それでもfileproviderdが高いCPUを使用するなら、クラウド共有アプリをアンインストールしてから再インストールすることをおすすめします。そのアプリをゴミ箱にドラッグ&ドロップするだけでは、関連するファイルを完全に削除できません。再インストールしても問題は解決しないかもしれません。fileproviderdのCPU使用率が高くなる問題を徹底的に解決するには、そのアプリと関連ファイルを完全に削除する必要があります。
最善の方法はBuhoCleanerのようなMacクリーナーを利用してクラウド共有アプリを完全にアンインストールすることです。
- ステップ1. BuhoCleanerをダウンロード&インストールします。
- ステップ2. 「アンインストーラ」に移動して、スキャンを開始します。
- ステップ3. クラウド共有アプリと関連ファイルを選択して一括で削除します。
8. Spotlightのインデックスを停止
Spotlightがインデックスを作成しようとすると、fileproviderdのCPUは暴走したかもしれません。そんな時は、Spotlightからクラウドストレージフォルダのインデックス作成を停止することをおすすめします。
- ステップ1. 「システム設定」>「Spotlight」>「検索のプライバシー」の順でクリックします。
- ステップ2. 高いCPUを消費しているクラウドストレージアプリをSpotlightの除外リストに追加します。
- ステップ3. 「完了」ボタンをクリックします。
9. Macをウイルススキャン
fileproviderdのCPU使用率が高くなる場合は、Macがウイルスに感染していることが原因の可能性があります。専門のウイルススキャンアプリを利用して、ウイルスを検出してみます。
10. macOSを最新バージョンにアップデートする
もし、macOSバージョンが古い、あるいは最新のバージョンの不具合で、FileProviderdが異常にCPUを使う原因であるかもしれません。そんな時は、macOSを最新バージョンにアップデートすることで、FileProviderdのCPU使用率が下がるかもしれません。
「システム設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」からmacOSを最新バージョンにアップデートしましょう。終わりに
FileProviderdのCPU使用率が高い問題は、iCloud DriveやDropbox、Google Driveなどのクラウド同期に関する不具合が原因で起こることが多いです。本記事で紹介した対策を試すことで、多くの場合は改善が期待できます。
なお、これらの方法を試しても改善しない場合や、その他の異常が見られる場合は、Appleサポートに連絡するか、専門の技術者に相談することをおすすめします。
10年以上に渡ってWebサイト制作やMac / iOS向けのアプリケーションを開発してきた経験を持ち、その経験を活かしてiPhoneおよびMacに関する設定方法やトラブルシューティング、活用事例などの様々な記事を執筆。一般ユーザーにも分かりやすい言葉で書かれたそれらの記事は、多くの読者から好評を得ており、その読者数は現在では数百万人に達する。