【Mac専門家歴が教えた】MacBookを買ったらやるべきこと10個
新しいMacBookを入手したとき、すぐに電源を入れて体験したくなる気持ちはよくわかります。ですが、最初にきちんと確認・設定しておくことで後悔を防ぎ、快適に使い始められます。
この記事では、Mac歴10年の実体験をもとに、「MacBookを買ったらやるべきこと」を初心者にもわかりやすく、かつ実用的に10項目に整理しました。
1. 開封時にまず確認すべきこと【本体チェック】
まずはMacの開封です。
外箱や本体に配送時の破損がないか、目視でしっかりと確認します。必要であれば、開封時に動画や写真を記録しておくと、初期不良が発生した際に証拠として役立ちます。
付属品(充電器、USB-Cケーブル、取扱説明書、保証書など)が揃っているかも要確認します。
また、本体底面に記載されている「シリアル番号」は、Apple公式サポートサイトで照合することで正規品かどうかを確認可能です。正規流通品であるか、保証対象かをこの時点で把握しておくと安心です。2. 初回起動とセットアップ
外観チェックが済んだら、いよいよ電源を入れて初期設定を進めましょう。キーボードの右上にある電源ボタンを押します。
画面の指示に従って、言語や地域設定、Apple IDの登録、Wi-Fi接続、Touch IDの設定などを行います。
途中で設定が難しい場合はスキップしても後から「システム設定」から変更可能です。時間短縮のため、必要に応じて一旦スキップしても問題ありません。
参考記事もあわせてご覧ください。
3. バッテリーの確認・保護設定
MacBookを買った後、充放電回数とバッテリー健康度の確認は一番重要なことだと思います。
充放電回数の確認
「システム設定」→「一般」→「情報」→「システムレポート」→「電源」→「充放電回数」から確認できます。
新品であれば通常0〜3回程度。製造時のテストで数回分記録されている場合もありますが、10回以内であれば問題ありません。10回以上である場合は、返品してください。バッテリーの健康度
新品の場合、バッテリーの「最大容量」は100%であるのが普通です。バッテリーの最大容量が100%ではない場合、不良品なのか、または他人の返品なのかと思います。
「システム設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」から確認し、「バッテリーの最適化充電」をオンにしておきましょう。長寿命化のための推奨設定
- True Tone/Night Shift/輝度の自動調整はオフにする
- 不使用時のBluetooth・AirDropはオフに
- 常にMacBookを充電しながら使う
これらの設定により、バッテリーの耐用年数を最大化できます。
参考記事:
4. セキュリティ設定を強化
私は他のセキュリティアプリをインストールしないですが、Macを安全に使うための基本設定を行うことをおすすめします。
- 「Macを探す」の有効化
- 「ファイアウォール」を有効に
「FileVault(ファイル暗号化)」の確認
Safariの「プライバシー」設定を強化
5. 必要なアプリをインストールする
WindowsからMacに乗り換えた方は、アプリの入手方法に戸惑うかもしれません。基本的に、まずはMacのApp Storeから必要なアプリを検索してインストールします。しかし、多くのユーザが知らないのは、App Storeから入手したアプリは公式サイトからインストールしたアプリと比べて、利用できる機能が少し違います。アプリの公式サイトからダウンロードしてインストールすることをおすすめします。
しかし、ネットからダウンロードしたアプリは、初回起動時に「プライバシーとセキュリティ」内で許可を求められます。必ず出所を確認し、Appleや第三者機関(AppEsteemなど)の認証を受けているか確認してからインストールしましょう。
また、Mac専門のクリーンアップツール「BuhoCleaner」も導入しておくと便利です。このアプリを使えば、ソフトをアンインストールする際に関連ファイルや不要な残留データをまとめてきれいに削除できます。
そのため、ハードディスクにゴミファイルが溜まらず、ストレージを無駄なく活用できます。
また、メニューバーに常駐させることで、Macの動作状況をリアルタイムで監視したり、ワンクリックでメモリ解放や動作を加速することも可能です。
6. よく使う操作・設定をカスタマイズ
ホットコーナーの設定
- 画面隅にマウスを置くだけでスリープやMission Control起動。筆者自身が特に気に入っているのは、離席時に画面ロックが即座にできる点です。
キーボードショートカット
- スクリーンショット、画面録画、Spotlightの呼び出しなどを習熟しておくと作業効率が大幅に向上します。
参考記事:【2025最新】Mac のキーボードショートカット78選
Dockカスタマイズ
- Macの利用を準備できたら、使用頻度の高いアプリをDockに追加して便利だと思います。
Finderサイドバー調整
- Finderサイドバーに自分の習慣によって、書類・ダウンロード・AirDropなど、目的に応じて整理します。
iCloud同期設定
- 不要な項目の同期はオフにし、ネットワーク負荷とストレージ消費を軽減します。
7. Mac初心者よくある質問
Q:MacでUSBメモリや外付けHDDが使えない
A:ずっと使っているUSBメモリや外付けHDDを新品のMacに挿して、ファイルの移行はできません。これは、MacではNTFS形式のUSB/HDDに書き込みができないことです。「BuhoNTFS」などの専用ツールを使えば、MacでもNTFSへの読み書きが可能になります。
参考記事:
Q:Macからアプリを削除したのに容量が減らない
A:普段、Macでアプリをゴミ箱に入れてたのは、アプリ本体だけを削除します。そのアプリの残留ファイルがまだMacに残っています。だからこそ、Macからアプリを削除したのに容量が減らない!そんな時は、BuhoCleanerを使って、アンインストール済みアプリの関連ファイルを検索・削除可能です。
参考記事:Macでアプリの残留ファイルを削除する方法8. Macにあると便利な周辺機器
普段は、Macのトラックパッドだけで十分だと思いますが、マウスに慣れたユーザーもたくさんいます。また、Windowsや他のMacの間でデータの移行が必要ある場合は、外付けSSD/HDDをおすすめします。用途に応じて以下を準備しておくと安心です。
- USB-Cハブ・アダプタ(USB-A、HDMIなど)
- 外付けSSD/HDD(Time Machine用・大容量データ保存用)
- 外付けマウス・キーボード(Bluetooth推奨)
参考記事:
9. 個人的な実用アドバイス
以下は筆者自身の実践的なアドバイスです。
- アルコールで画面は拭かない:3Mのマイクロファイバークロスなどで乾拭きが安全
- 仮想環境(Parallelsなど)は必要性が高くない限り導入しない
- キーボードカバー・保護ケースは必須ではない
- BuhoCleanerのようなMacクリーナーツールの導入
- BuhoNTFSが必要です。
10. Macに慣れることが第一歩
Macは「買って終わり」ではなく、きちんと設定・運用することで真価を発揮するツールです。 理論的にシステムを把握し、計画的にカスタマイズすることで、学業・ビジネス・趣味いずれの用途でも快適に活用できます。最初は戸惑う部分もありますが、一つひとつ確認しながら環境を整えていくことで、Macの潜在能力を最大限に引き出せるはずです。
10年以上に渡ってWebサイト制作やMac / iOS向けのアプリケーションを開発してきた経験を持ち、その経験を活かしてiPhoneおよびMacに関する設定方法やトラブルシューティング、活用事例などの様々な記事を執筆。一般ユーザーにも分かりやすい言葉で書かれたそれらの記事は、多くの読者から好評を得ており、その読者数は現在では数百万人に達する。